今回ご紹介するのは、1950年代フランスのワークウェアを象徴する一本。
当時のフレンチワーカーが実際に着用していた実用本位のパンツであり、現在では希少性の高まりからヴィンテージ市場でも評価が年々高まっているカテゴリーです。
本品は、その中でも特に珍しい"深いブラック"の太畝コーデュロイを使用したモデル。
光を含むたびに陰影が生まれ、ワークウェアでありながらどこかクラシックな気品が漂います。

素材には、50年代らしい肉厚で柔らかな質感のコーデュロイを採用。
太畝特有のふっくらとした表情は、経年によりさらに奥行きを増し、着用とともに自分だけの風合いへと育っていきます
。コーデュロイはもともと寒冷地での作業着として重宝されており、高い保温性と耐久性を兼ね備えている点も魅力。
冬のスタイルに自然と馴染み、ワードローブの主役としても十分な存在感を放ちます。

シルエットは、50年代のフレンチワークらしいストレート寄りのワイドシルエット。
太すぎず、かといって現代的な細さもない絶妙なバランスで、重厚な素材と相まって美しい縦のラインを描きます。
股上も深く、ゆったりとした着心地ながらも野暮ったさが出ないのは、この時代特有のパターンワークによるもの。
シンプルなニットやジャケットに合わせるだけでクラシックな佇まいが完成します。

また、フロントのボタンフライ仕様、ストライプ生地を用いたウエスト裏、丁寧に縫い付けられたポケット口など、当時のワークウェアに見られる実直な職人技が細部に宿っています。
装飾性をほとんど持たないミニマルなデザインだからこそ、素材の良さと仕立ての誠実さが際立つ作り。
現代では真似のできないほど手間のかかる構造が、そのままの姿で残されています。

ブラックコーデュロイのワイドトラウザーは市場でも流通量が極めて少なく、状態良好の個体は特に希少です。
ワークウェアでありながらエレガンスすら感じられる、フレンチヴィンテージならではの魅力を存分に味わえる一本。
時代を超えて愛される普遍性と、実物が持つ説得力──その両方を備えた、特別なトラウザーでございます。

■size(cm)
ウエスト90/裾幅29/股上37/股下77/総丈114

■textile
Shell:Cotton100%

■model

■condition
とても綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。

発送まで4日程度頂戴いたします。

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