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無駄を削ぎ落とすという行為が、ここまでの完成度に昇華されることがあるのだと、改めて教えてくれる一足。
本作はフランスの老舗靴ブランド"J.M. WESTON(ジェイエム・ウエストン)による、モデル“#446”のプレーントゥ・レザーシューズ。
なかでも、現行には見られないディテールと革質を備えた、貴重な旧モデルの個体です。
J.M. WESTONは1891年創業。フランス中部・リモージュの地で始まり、
今なお自社タンナーを擁し、皮革の製造からグッドイヤーウェルト製法による靴作りまでを一貫して手がける、稀有な存在です。
そのクラフトマンシップは、英国靴とはまた異なる“フレンチの品格”として、確かな地位を築いてきました。
この#446は、シンプル極まりないプレーントゥ構成。
トゥに飾りの一切を排し、ただ滑らかなレザーの表情と、縫製の美しさだけで勝負する設計となっています。
しかしそれゆえに、ごまかしの効かない、実力の問われるモデルでもあります。
アッパーに使われているのは、上質なブラックカーフレザー。
本個体はヴィンテージでありながら革の張りや密度感がしっかりと残っており、
加えて、長年履き込まれたことによって生まれた自然な艶と陰影が、実に美しく映えています。
手入れを重ねるほどに光沢は深まり、履き皺すらもその人の個性として刻まれてゆく——
まさに、時間をかけて完成していく靴だと言えるでしょう。
木型はクラシックなラウンド寄りのラストでありながら、ややロングノーズの洗練されたプロポーション。
土踏まずから踵にかけての絞り込みも秀逸で、履いた瞬間に“吸い付くような”フィット感を味わえる構造です。
フォーマルシーンにおけるスーツスタイルとの相性はもちろんのこと、ミニマルなスタイリングやモードな装いにも自然に馴染みます。
アウトソールはレザー仕様。
しっかりとした厚みを持ちながらも返りは良く、長時間の歩行でも疲れにくいバランスに仕上がっています。
#180や#598といった名作モデルの陰に隠れがちなこの#446ですが、
その簡素さゆえに、むしろ“玄人好み”とも言える存在。
華美な装飾を必要とせず、ただ一足の黒靴としての本分をまっとうする。
それだけで、十分に美しい——そんな思想がにじみ出る仕上がりです。
そしてこの旧モデルは、現行にはない革の厚み、コバの張り出し、ステッチの幅といった微細な違いが積み重なり、
クラシックでありながら、どこか武骨さすら感じる余白を残しています。
その余白こそが、時間とともに自分の一部になってゆく、ヴィンテージシューズの醍醐味とも言えるでしょう。
機能でもなく、装飾でもなく、「靴そのものの在り方」に目を向けたとき、
この一足は、限りなく静かに、しかし確かに語りかけてきます。
■size(cm)
表記サイズ:8, E
ソール全長30.5/底幅10.7
■textile
Shell:Leather
■condition
全体的に着用感がございます。
その他は画像をご確認下さいませ。
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