"このブランドネームの理由を尋ねる人への私の答えは、私が左利きであるということです"
社名の由来として、"LEFT HAND(レフト・ハンド)"の立ち上げ人、マッシモ・オスティ氏はこの様に語っています。

"C.P. COMPANY(シーピー・カンパニー)"や、"STONE ISLAND(ストーン・アイランド)"などの発起人である彼が、彼にしか持ち得ない創造性の開放先、それがレフト・ハンドであったことは間違い無いでしょう。

イタリアのレインウェアメーカーとして名高い、"allegri(アレグリ)"社が所有する製造工場と契約していたレフト・ハンド。
事実上のコラボレーションとも言うべき状況下で作成されたプロダクト群は、ミリタリーウェアのデザインに取り入れた彼らしい意匠はそのままに、新たな視点で実験的に製作されたテキスタイルが非常に魅力的です。

今回ご紹介するプロダクトは”サーモジョイント”と呼ばれるテキスタイル。
サーモジョイントとはマイクロファイバーを熱プレスして得られるセーム革のような特性を持つ不織布素材、それに綿と PVC を接着して形成された核放射線の 80% から身を守ることの出来るテキスタイル。
革新的なこのテキスタイルはアパレルコレクション全体の中心となり、瞬く間に市場に溢れたサーモジョイントの模倣品は、揺るぎない発明力の証と言えるでしょう。
非常に耐水性、防風性が高いテキスタイルでございまして、この辺りもアレグリ社との関連性を伺うことができます。

同テキスタイルの中でもかなり厚みのある個体でございまして、より光沢のある質感。
彼らしいパープルのお色もまた通好みなものでして、エポレットやフラップポケット等のミリタリーウェアからの引用と掛け合わせますと、その独自性は群を抜いています。

巨匠、マッシモ・オスティの哲学が深く反映された一着。
アーカイブピースとしてご愛用いただけるのは勿論のこと、ミニマルな構築からくる必然的なモダニズムを有した一着故、長く、長く寄り添ってくれる逸品でございます。

■size(cm)
表記サイズ:48
肩幅49.5/身幅58/着丈72.5/袖丈64.5

■textile
Shell:Vinyl80% × Nylon20%

■model
176

■condition
襟裏の生地にひび割れがございます。
その他は画像をご確認下さいませ。

発送まで4日程度頂戴いたします。

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