ARNYS Forestière ― Appointment Only
"LOEWE(ロエベ)"の歴史は1846年、スペイン・マドリードに集まった革職人たちによる工房に始まります。1872年にはドイツ出身のエンリケ・ロエベ・レスベルグが工房に加わり、後のLOEWEへと発展。20世紀初頭にはスペイン王室御用達の称号を得るなど、スペインにおける高級皮革製品の代表的な存在として地位を確立していきました。
そうした背景を持つLOEWEにとって、バッグの魅力を決定づけるものは、装飾以上に「革そのもの」。
こちらも、その魅力を非常に分かりやすく感じられる一点です。
使用されているのは、薄くしなやかに仕上げられたシープスキン。羊革ならではの細かなシボと柔らかな肌触りを持ち、手にするとバッグ全体が自然に形を変えるほど軽やかです。カラーはグレーを含んだようなブラウン。均一な茶色ではなく、光の当たり方や革の皺によって濃淡が生まれ、使い込まれたレザーならではの奥行きが現れています。表面に残る細かな皺や擦れも、硬質なレザーでは得られないシープスキン特有の表情です。
デザインは極めて簡潔。丸みを帯びた小ぶりなボディに、細いレザーコードを通した巾着型の開口部。左右からコードを引くことで口が絞られ、革そのものが細かなギャザーを描きます。
一般的な巾着バッグであれば、革紐を絞るだけで開閉するものも多いですが、本品は内部にスナップボタンを備えており、口元を固定できる仕様。外から金具がほとんど見えないため、正面から見た印象はあくまで簡素に保たれています。
底部を見ると、単純な一枚革の袋ではなく、マチを形成するために複数のパーツを組み合わせていることが分かります。底の輪郭には細いパイピングを巡らせ、柔らかな革でありながらバッグとしての形を保つ構造。正面からは丸みのある巾着型に見えますが、横から見ると十分な厚みが確保されています。
また、内側にはLOEWEの刻印、そして正面にも控えめにブランドのエンボスが入ります。
大きなロゴや象徴的な金具によってブランドを示すのではなく、革の質感、裁断、縫製、そして立体的なフォルムによってLOEWEらしさを見せるデザインです。
シャツやニット、ジャケットの上から斜め掛けするのはもちろん、コートの内側に収めても嵩張りにくいサイズ感。財布や携帯電話など必要最低限のものを携帯する、小型のショルダーバッグとして取り入れていただけます。
また、男性が持った際にも過度にフェミニンにならないのが、この個体のブラウンカラーと簡素な造形の良いところ。ドレスからカジュアルまで服装を限定せず、レザーアクセサリーの延長として使えるバランスです。
使い込むことで皺が増え、艶が生まれ、さらに柔らかくなっていくシープスキン。
新品時の完成された形を維持するというよりも、使う人の手によって少しずつ姿を変えていくことまで含めて楽しめるバッグだと思います。
LOEWEが長い歴史の中で培ってきたレザーワークを、装飾ではなく素材そのものから感じられる一点。
小さなサイズの中に、革の選定と仕立ての良さが凝縮されたドローストリングショルダーバッグです。
■size(cm)
表記サイズ:表記なし
縦18/横21.5/厚さ7.5/ショルダー132
■textile
Shell:Leather
■model
■condition
全体的に使用感がございます。
その他は画像をご確認下さいませ。
発送まで4日程度頂戴いたします。
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