ARNYS Forestière ― Appointment Only
1891年、フランス・リモージュで創業した"J.M. WESTON(ジェーエム・ウェストン)"は、フランスを代表するシューメーカーとして130年以上にわたり高品質な革靴を作り続けています。アメリカでグッドイヤーウェルト製法を学んだ創業者エドゥアール・ブランシャールの技術を礎に、現在もリモージュの自社工場で一貫した生産体制を維持し、フランス靴ならではの端正さと実用性を兼ね備えた名作を数多く生み出しています。
J.M. WESTONを象徴するローファー「#180」と並び、高い評価を受け続けているモデルが、こちらの#705 Chelsea Boots。
1960年代末から1970年代にかけて誕生した#705は、現在までブランドを代表する定番モデルとして展開されており、サイドゴアブーツという普遍的なデザインを、J.M. WESTONならではの高い技術力によって昇華した一足です。アッパーには一枚革を贅沢に使用し、木型の上で立体的に吊り込みながら成形することで、美しい曲線と無駄のないシルエットを実現しています。現行モデルでも、そのシングルピース構造とセンタークリースは#705を象徴する意匠として受け継がれています。
ボックスカーフ特有のきめ細かな銀面は、磨き込むことで深い光沢を湛え、履き込むほどに柔らかな皺が刻まれます。写真からも分かるように、履き皺が不自然に深く入ることなく、革そのものがしなやかに足へ馴染んでいることが見て取れます。上質なボックスカーフならではの弾力と密度を備えた革質であり、年月を経てもなお美しい艶を保っています。
木型は過度に細く尖らせることなく、程良く抑揚を効かせたエレガントなフォルム。英国靴の力強さとも、イタリア靴の色気とも異なる、フランス靴らしい端正な佇まいが魅力です。
特に印象的なのは、サイドゴアブーツでありながら装飾を極限まで削ぎ落としたデザイン。
レースもバックルも存在せず、サイドゴアと前後のプルタブだけで構成されたシンプルな外観は、一枚革ならではの滑らかな面構成を際立たせています。アッパー中央を走る自然なラインは立体的な吊り込みによって生まれるもので、派手な意匠に頼らず、美しい造形だけで存在感を放つ完成度の高さが感じられます。
また、細身ながら窮屈さを感じさせない足入れも#705の魅力のひとつです。伸縮性に優れたサイドゴアが足首をしっかりと支えながらスムーズな着脱を可能にし、歩行時には適度なホールド感を生み出します。ヒールは控えめな高さに設定されており、重心も自然で、長時間の着用にも配慮された設計です。
製法はJ.M. WESTON伝統のグッドイヤーウェルト製法。ソール交換を前提とした堅牢な構造であり、適切なメンテナンスを重ねることで何十年にもわたり履き続けることができます。革底ならではの返りの良さと歩行時のしなやかさも魅力で、履き込むほどに足との一体感が増していきます。
ブラックのチェルシーブーツは数多く存在しますが、その中でもJ.M. WESTON #705は、流行や装飾性ではなく、純粋な木型設計と革質、そして卓越した靴作りによって評価され続けてきたモデルです。
テーラードスタイルはもちろん、フレンチヴィンテージやイタリアンデザイナーズ、上質なカジュアルウェアまで幅広く馴染み、足元に静かな品格を添えてくれます。
時代を超えて愛され続ける理由が、一足を手に取れば自然と伝わる、J.M. WESTONを代表する名作チェルシーブーツです。
■size(cm)
表記サイズ:6D
ソール全長29/底幅10/総高18.5
■textile
Shell:Leather
Lining:Leather
■model
■condition
着用感はございますが比較的綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。
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