ARNYS Forestière ― Appointment Only
なら 手数料無料で 月々¥7,330から
アメリカ軍の膨大なユニフォーム史の中でも、ひときわ異彩を放つのが「Foodhandler Jacket」と呼ばれるカテゴリーです。
兵站において食事を準備する兵士のために誕生したこのジャケットは、戦闘服やフィールドジャケットと比べると華やかさには欠けるかもしれません。
しかし、1950年代という時代背景の中で、軍が「衛生」と「機能性」を徹底して追求した結果として生まれた一着であり、その存在自体がアメリカ軍の合理主義を体現しているとも言えます。
質実剛健さを備えながらも、どこかワークウェア的な親しみを感じさせるのが魅力の本品。
ホワイトカラーは、清潔感を維持することを目的として採用されたもの。
布地には丈夫なコットンツイルが用いられ、厚みがありつつも柔らかな着心地が特徴です。
兵士が長時間の厨房業務に従事する中でも動きやすく、かつ繰り返しの洗濯に耐えうる仕様となっています。
ディテールを見ていくと、まず目を引くのがフロントに配された布巻きボタン。
メタルや樹脂ではなく布で覆われたボタンは、調理場における異物混入を防ぐための工夫ともとれ、軍のユニフォームにしては非常に珍しい仕様です。
大ぶりのパッチポケットは実用性を重視したもので、食材の管理や小物の収納に便利であったことが想像されます。
袖口にはゆとりを持たせたカッティングが施され、動作の妨げにならないよう配慮が感じられます。
シルエットはほのかなAライン型で、現代的な感覚で羽織っても自然に馴染むのが魅力です。
フードや装飾的な要素は一切なく、直線的で無駄のないライン。
だがその簡素さこそが、逆にモダンで洗練された雰囲気を生み出しています。
ミリタリーウェアでありながらも、同時代のフレンチワークやホワイトコートと共鳴するような美意識を感じ取ることができるでしょう。
「ミリタリー」という文脈を超え、ワークウェアやユーティリティウェアの延長線上に位置づけられる一着。
50年代という時代の空気を纏いながら、今なお新鮮に映るこちらの一着は、コレクターズピースであると同時に、日常のワードローブにも取り入れられる実用的なヴィンテージです。
■size(cm)
肩幅44.5/身幅55/着丈71/袖丈56
■textile
Shell:Cotton
■model
■condition
全体的にシミがございます。
その他は画像をご確認下さいませ。
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