ARNYS Forestière ― Appointment Only
2000年代頃、イタリア製"VESTIMENTA(ヴェスティメンタ)"のコットンフランネルシャツ。
VESTIMENTAという名前を理解するうえで欠かすことのできないのが、Giorgio Armaniとの関係です。
Giorgio Armaniは1970年代後半から外部メーカーとの協業によってプレタポルテの生産体制を構築しており、その後1990年代から2000年代にかけて、生産や流通をより直接的に管理する方向へと体制を変化させていきました。
その中でVESTIMENTAは、長年にわたりArmaniの生産に関わったメーカーのひとつとして知られています。2001年にはGiorgio ArmaniとVestimenta S.p.A.による合弁会社が設立され、メンズ・ウィメンズ双方のGiorgio Armaniトップラインの生産・流通を担う体制が構築されました。
つまりVESTIMENTAは単にイタリアで衣服を製造していたメーカーというだけではなく、Armaniの服作りを生産面から支えていた背景を持つ存在です。
本品は、そんなVESTIMENTA自身の名を冠した一着。
使用されているのは、柔らかな起毛を施したコットンフランネル。一般的なネルシャツに見られる肉厚で粗野な質感とは異なり、比較的細かな織り組織を持ち、表面には均一で繊細な毛羽が立っています。チャコールグレーの色調も単調ではなく、起毛した繊維が光を細かく受けることで濃淡が生まれ、奥行きのある表情に仕上がっています。
デザインは非常に簡潔。やや長めのポイントを持つレギュラーカラー、フロントボタン、左胸のパッチポケットという、ごくオーソドックスなシャツの構成です。一方で、袖口には角を丸く処理したカフスを採用し、剣ボロにもボタンを配置。裾は緩やかなラウンドを描いており、カジュアルなフランネル素材を使いながらも、全体の作りにはドレスシャツ的な端正さが残されています。
ここには、VESTIMENTAが得意としてきたイタリアンテーラリングの感覚を見て取ることができます。
そして興味深いのは、こうした素材の柔らかさや抑制された色彩、身体に馴染むことを意識した作りが、Giorgio Armaniが長年追求してきた男性服の方向性とも自然に重なることです。Armani自身も、伝統的な男性服の硬さを取り払い、より柔らかなラインや軽い構築によって現代的なテーラリングを作り上げてきました。
Armaniのトップラインを実際の生産面で支えたVESTIMENTAという背景を知ったうえで見ると、この一見何気ないフランネルシャツにも、当時のイタリア製高級既製服が持っていた感覚が色濃く感じられます。
厚手のアメリカンフランネルとは異なる、軽さと品の良さ。
ジャケットの下にも自然に収まりながら、一枚で着用しても成立する絶妙な生地とシルエット。
ブランドネームを前面に出すのではなく、素材と仕立てによって静かに完成度を伝える一着です。
Armaniとの深い生産背景を持つVESTIMENTAだからこそ見えてくる、2000年代イタリア製シャツの良さを素直に楽しんでいただける個体です。
■size(cm)
表記サイズ:39、15 1/2
肩幅51/身幅/61着丈82/袖丈69
■textile
Shell:Cotton100%
■model
■condition
右袖ボタン欠損あり。
その他やボディはとても綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。
発送まで4日程度頂戴いたします。
【必ずオンラインサイト下部の特定商取引法に基づく表記をお読みになってからご購入ください。】
※神経質な方のご購入はご遠慮ください。
※NCNR、ビンテージやアンティークにご理解のある方のみご購入下さい。
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。