ARNYS Forestière ― Appointment Only
2000年代頃の"HERMÈS(エルメス)"より、淡いペールブルーの無地で仕立てられたフランス製コットンシャツ。
エルメスのシャツといえば、メゾンが長年培ってきた色彩感覚を反映したストライプやチェック、あるいは柄物の個体を目にする機会も多い中、本品は装飾性を抑えたソリッドカラーで構成された一着です。
色はホワイトを含ませたような柔らかなペールブルー。いわゆるドレスシャツの明快なサックスブルーとは少し異なり、光の当たり方によって白みを帯びて見える静かな発色が特徴です。柄による視覚的なアクセントが存在しないからこそ、生地そのものの質感や縫製、シャツとしての輪郭がより明確に感じられます。
フロントは胸ポケットを設けず、非常にミニマルな構成。
襟も過度に大きくせず、端正なレギュラーカラーにまとめられています。前立て、襟、カフスといった基本的な要素だけで成立しており、エルメスのメンズウェアに見られる、必要以上にデザインを誇張しない美意識がよく表れた一着です。
そして、本品において最も特徴的なのが袖口に配された銀色のセリエボタンです。
円形のメタルボタンには"HERMÈS PARIS"の文字が刻まれ、無地のペールブルーの生地に対して、小さな金属のアクセントとして機能しています。
セリエは、馬具製造を起源とするエルメスを象徴する意匠のひとつ。
バッグやレザーグッズなどでも知られるディテールですが、本品では非常にベーシックなコットンシャツの袖口に取り入れられています。正面から見ればあくまで端正な無地のブルーシャツであり、袖口に視線を移したときに初めてエルメスらしい意匠が現れる。その控えめな配置も、このシャツの魅力です。
背面はヨーク下に細かなギャザーを取ることで、端正な外観を保ちながら肩周りに適度な運動量を確保。袖口へ向かっても複数のプリーツが入り、ドレスシャツとしての繊細な作りが随所に確認できます。
裾は前後にラウンドを持たせたクラシックなシャツテール。タックインを前提としたドレスシャツとしてはもちろん、現代では一枚でアウトにして着用しても成立するバランスです。
柄物の多いヴィンテージのエルメスシャツの中で、無地という潔い構成はかえって新鮮に映ります。
ペールブルーの静かな色彩、フランス製の丁寧な仕立て、そして袖口にだけ添えられた銀色のセリエ。
一見すると極めて普遍的なブルーシャツでありながら、細部を見れば確かにエルメスであることが伝わる、2000年代頃の秀逸な一着です。
■size(cm)
表記サイズ:39, 15 1/2
肩幅44.5/身幅56.5/着丈74.5/袖丈62
■textile
Shell:Cotton100%
■model
■condition
左脇の後身頃にシミがございます。
また、全体的に着用感がございます。
その他は画像をご確認下さいませ。
発送まで4日程度頂戴いたします。
【必ずオンラインサイト下部の特定商取引法に基づく表記をお読みになってからご購入ください。】
※神経質な方のご購入はご遠慮ください。
※NCNR、ビンテージやアンティークにご理解のある方のみご購入下さい。
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。