ARNYS Forestière ― Appointment Only
エルメスを象徴するレザーアクセサリーのひとつ、「Clochette(クロシェット)」。
フランス語で“鐘”を意味するクロシェットは、ケリーやバーキンなどのバッグに付属する、鍵を収納するためのレザーケースとして知られるディテールです。
現在でもエルメス自身がクロシェットを「アイコニックなキーホルダー」と位置付け、ジュエリーやアクセサリーへ形を変えながら展開しています。
こちらは、そのクロシェットを大きく引き伸ばし、長いレザーストラップを組み合わせたペンダントタイプ。
特筆すべきは、単なるバッグアクセサリーではなく、首から下げて身につけることを前提としたプロポーションです。
縦長のストラップから吊り下がるレザーケースは、下部へ向かって緩やかに広がる台形型。装飾的な金具をほとんど表に見せず、レザーそのものの質感と輪郭だけで成立させた非常にエルメスらしい造形です。
そして、このデザインを語る上で興味深いのが、Martin Margielaがエルメスのウィメンズを手掛けていた時代との関係です。
Margielaがエルメスで手掛けた「LA CLOCHETTE」は1998年に登場しており、バッグに付属するクロシェットを拡大し、ネックレスとして身につけられるアクセサリーへ転換したもの。当時の個体については、内部にキーリングを備え、実際に鍵を収納できる構造であったことも確認されています。
バッグを構成する実用品を取り出し、サイズと用途を変えることで一つの装身具として成立させる。
ジュエリーとも、革小物とも、バッグとも少し異なる立ち位置が、このアイテムの面白さです。
本品は深みのあるモスグリーン。
一見するとブラックに近いほど落ち着いた色調ですが、光を受けることで革の凹凸とともにグリーンのニュアンスが現れます。表面には細かなシボがあり、光沢を抑えながらもレザーらしい奥行きを感じさせる表情です。
長いストラップをそのまま首から掛ければ、クロシェットが胸元から腹部付近へ落ち、洋服の上にひとつのオブジェクトを加えるような感覚で使用できます。
シャツやニット、ジャケットの上から垂らすだけでも十分に存在感がありながら、一般的なネックレスのように金属の輝きが強くないため、スタイリングへ自然に馴染みます。
また、エルメス自身もクロシェットを由来とする現行アクセサリーについて、首から下げるだけでなくバッグハンドルへ取り付ける使い方を提案しています。
アクセサリーとしての美しさと、馬具工房から始まったメゾンらしい実用性。その双方が小さなレザーケースの中に収められた一本です。
ブラックではなく、あえてモスグリーンという色も魅力的。
遠目には端正で控えめに映り、近づいた時に初めて革のシボや色の奥行きが分かる。シンプルな装いほど、この独特な形がよく映えます。
HERMÈSのバッグを象徴する小さなディテールを、そのまま身につけるアクセサリーへ。
レザーメゾンとしてのエルメスらしさを非常に分かりやすく楽しめる、Clochette Leather Key Pendantです。
■size(cm)
ネックレス長さ/100 ボディ/横7.5x縦8
■textile
Shell:Lether
■model
■condition
とても綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。
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