"PRADA(プラダ)"は1913年、マリオ・プラダがミラノで皮革小物店を開いたことに端を発します。
高度な職人技で名を上げ、1919年にはイタリア王室御用達へ——クラシックなラグジュアリーの象徴となりました。
転機は孫娘のミウッチャ・プラダが経営に参画した1978年。
伝統に現代性を接続する独自の視点で、モードの価値観を更新していきます。そこから生まれたのが、テック素材や機能性を、ミニマルな造形へ昇華するセカンドライン「PRADA SPORT(プラダ スポーツ)」。
1990年代後半から2000年代にかけて、都市生活者のための実用と洗練を両立させ、今日もアーカイヴとして再評価が高まっています。

知性と実験精神を往還する彼女のクリエイションは、素材の選び方とプロポーションのさじ加減に真価が宿ります。
本作もその文脈にあります。
トップはスナップフロントのロングスリーブシャツ。
身体の動きに追随する伸縮性の化学繊維を用い、軽快な着心地を実現しております。
縫製線を計算した切り替えがさりげなく立体感を与え、素肌の上から羽織っても、薄手のインナーの上でも収まりがよい設計。
オープンカラーの仕様で襟は小ぶりで端正。無駄を削ぎ落としたスポーティエレガンスを体現します。
袖は長めに設定し、手首にかかるドレープが動きに表情を添えます。
裾は直線的でレイヤードがしやすく、軽いアウター代わりにもなるバランスです。

ボトムはビスコース×コットンの混紡トラウザー。
歩行時に空気をはらむように揺れる落ち感が魅力で、ビスコースならではの滑らかさと、コットン由来の適度なハリを両立。
腰周りはすっきりとまとめ、下に向かって自然に伸びるレングスが脚線をスマートに見せます。
フロントはクリーンな見え方を意識した構成で、ポケット位置も実用とシルエットの両立を図った配置。
ヒールにもスニーカーにも対応しやすい裾の幅感で、日常のワードローブへ無理なく馴染みます。

スポーツウェアの合理性をモードの文法で再解釈するPRADA SPORTの真骨頂が宿るセット。
トップは伸縮性による可動域と軽さ、ボトムは落ち感と通気性——相反する要素を洗練の均衡点で結び、都市生活のリズムに寄り添います。
ミウッチャ・プラダが積み重ねてきた「素材から造形を導く」姿勢が、装いの品格と機能の快適さを同時に叶えるかたちで具現化。
週末の外出から平日の移動の多い一日まで、スタイルを崩さずストレスフリーに過ごせる一組です。
アーカイヴとしての希少性に加え、今的なミニマリズムにも合致する一着一本——時代を越えてワードローブを支える力があります。

■size(cm)
表記サイズ:XL(Shirt), 52(Trousers)
Shirt:肩幅51/身幅54.5/着丈70/袖丈65
ウエスト90/裾幅22.5/股上36.5/股下75/総丈111.5

■textile
Shirt:記載なし
Trousers:Viscose66% Cotton34%

■model

■condition
とても綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。

発送まで4日程度頂戴いたします。

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※神経質な方のご購入はご遠慮ください。
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