1856年、若き織物商トーマス・バーバリーがイングランド南部ベイジングストークで創業した"Burberry's(バーバリー)"は、1879年に撥水性と耐久性に優れた独自素材ギャバジンを開発し、アウトドアとミリタリーウェアの常識を塗り替えてまいりました。
第一次世界大戦期には将校用コートの供給でトレンチの原型を確立。
機能を起点にエレガンスへと結実させる英国流のクラフツマンシップ——そのDNAを現代のタウンウェアへ受け継ぐのが、テーラードと日常性を重んじる"BURBERRY LONDON"ラインでございます。

本品は同ラインのレザー・ジップアップジャケット。
無駄を削ぎ落としたミニマルな面構えに、細部でアイコニックな表情を潜ませた一着でございます。
首回りは立ちのよいスタンドカラー。
フロントはブランド刻印入りのメタルジップで真っ直ぐに結び、胸から肩へ流れるカーブドシームが体のラインをきれいに描きます。
袖は肘側に3本タックの切り替えを入れて可動域と陰影を両立。
カフには着脱と通気の調整に便利なジップスリット。
腰は縫い目に沿わせたスラッシュポケットで、横顔まで端正に整えます。背面はヨーク切り替えとセンターシームのみのクリーンな設計。
装飾ではなくパターンで見せる、都会派のライダースでございます。

レザーは非常にしなやか。手に吸い付くようなタッチで、着始めから身体に馴染みます。
適度な厚みがありつつも重さを感じさせないバランス。
着込むほどに艶が増し、皺が線となって個性へと変わる素材です。
総裏仕立てのライニングは滑りがよく、ニットやスウェットの上にも引っ掛かりにくい着心地。
短すぎない着丈に設定されているため、ドレスパンツにもデニムにも自然に落ちるプロポーションでございます。

コンディションは着用に伴うごく軽微なスレ・アタリを僅かに確認いたしますが、ブラックレザー特有の奥行きと相まって味として映る範囲。
金属ジップの開閉もスムーズで、日常使いに不安のない状態でございます。
機能を背景にもつ英国の知性、装いを研ぎ澄ますミニマルな造形、そして経年で育つ素材感。
ワードローブの軸として長く頼れる、都会派の隠れ名品でございます。

■size(cm)
表記サイズ:
肩幅45/身幅56.5/着丈64/袖丈68

■textile
Shell:Leather100%
Lining:Rayon100%
Filling:Polyester100%

■model
176cm

■condition
軽微なアタリ・スレ等ございますがご着用いただく分には問題ございません。
綺麗な状態です。その他は画像をご確認下さいませ。

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