世界最高峰のラグジュアリーメゾンとして知られる"HERMÈS(エルメス)"。
1837年にパリで馬具工房として創業した同社は、徹底したクラフトマンシップと妥協なき品質追求によって、瞬く間にヨーロッパの上流階級から絶大な信頼を集める存在となりました。
20世紀に入ると、馬具製作で培った革の知見を活かし、バッグや財布といったレザーグッズへと展開。
その代表格である「ケリー」や「バーキン」は、単なるバッグの枠を超え、永遠のアイコンとして世界中の女性たちの憧れとなっています。さらにシルクスカーフや香水、プレタポルテ（既製服）と領域を広げ、エルメスはライフスタイル全般にわたる最高級ブランドへと発展しました。
過度な装飾を排し、素材の持つ美しさやパターンの緻密さを引き出すデザインは、シンプルでありながら圧倒的な存在感を放ちます。

本品は、2000年代に製作された エルメスのホワイトカラードレスシャツ。
一見するとシンプルな白シャツですが、随所に宿るエルメスならではの意匠が、日常の一着を特別な存在へと昇華させています。
素材は上質なコットンポプリンを使用。
適度なハリと滑らかな肌触りを兼ね備え、着用時に生まれるドレープ感は他のシャツとは一線を画します。
洗いざらしでも上品さを損なわず、アイロンをかければフォーマルにも対応可能。
まさに「日常に寄り添いながらも非日常の気品を纏う」エルメスらしい素材選びです。

ディテールに目を向けると、カフスのボタンに「HERMÈS PARIS」の刻印入った通称「銀セリエボタン」が確認でき、ブランドのDNAを細部にまで宿していることがわかります。
控えめながら確かな存在感を放つこのボタンは、身に纏う人にだけ伝わる贅沢とも言えるでしょう。
また、ややゆとりを持たせたシルエットは2000年代らしい特徴であり、現代的なリラックス感とも自然に調和します。
タイトすぎず、オーバーサイズすぎない絶妙なバランスは、スラックスに合わせたドレススタイルから、デニムとのカジュアルなコーディネートまで、幅広いシーンで活躍します。

さらに注目すべきは、その普遍性です。白シャツという究極にシンプルなアイテムでありながら、素材の質、カッティング、ディテールによって「格の違い」を示すことができるのは、エルメスだからこそ成せる業。
多くのブランドが白シャツを展開する中で、2000年代のエルメスのシャツは、当時のモードの空気とクラシックな職人技が交差した稀有な存在といえます。
単なる「白いシャツ」ではなく、当時の空気感とエルメスのクラフトマンシップを凝縮した一着。
袖を通すたびに、その違いを確かに感じていただけるでしょう。

■size(cm)
表記サイズ:40
肩幅47/身幅56/着丈79/袖丈66

■textile
Shell:Cotton100%

■model
176cm

■condition
とても綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。

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