20世紀を代表するラグジュアリーブランドのひとつである"LOEWE(ロエベ)"。
1846年にスペイン・マドリードで創業し、当初は革工房として上流階級の顧客を中心に高品質なレザーアイテムを製作してきました。
特に19世紀後半以降、優れた素材選びと熟練の職人技術によって、スペイン王室御用達のブランドとして確固たる地位を築き上げます。

20世紀に入ると、クラシックなバッグやスモールレザーグッズに加えて、レザーを用いたアパレルにも力を注ぎ始め、ファッション全体の世界観を拡張。1
990年代には伝統的な職人技を背景にしながらも、時代の空気を捉えたモダンなデザインを数多く発表し、革新的でありながら普遍性を持つスタイルを提示しました。
今日においても「レザーとクラフトマンシップの象徴」として世界中のファッショニスタに愛されています。

本品は、そんなロエベが1990年代に手掛けた スエードレザーのカバーオールジャケット。
ワークウェアをベースにしたカジュアルなプロポーションを持ちながらも、上質なスエード素材を用いることで、ワークジャケットの無骨さを洗練された一着へと昇華させています。

素材には、しっとりとした質感と深みのある発色が魅力のスエードレザーを使用。
ネイビーに染色された表情は、光の加減で微妙に濃淡が変化し、着用者の動きに合わせて豊かな表情を見せます。経年変化によりさらに深みを増し、長く愛用することで唯一無二の風合いへと育っていく点も、ロエベのレザーならではの楽しみです。

デザインは4つボタンのカバーオール型。
フロントには大きめのパッチポケットを2つ配置し、ワークジャケットの実用性を踏襲しています。
袖口にはカフスボタンが備えられ、裾にはサイドスリットを設けることで可動域を広げ、日常使いにおける快適さを実現。
シルエットは程よくリラックスしており、シャツやニットの上から羽織るだけでスタイルが完成する万能な一着です。

また、ボタンや襟裏には「LOEWE」の刻印が施されており、ディテールからもブランドのアイデンティティを感じられます。
派手な主張はなくとも、細部に宿る確かなクラフトマンシップが、着る人にだけ分かる満足感をもたらしてくれるでしょう。

ワークとラグジュアリーが交錯するこのジャケットは、ヴィンテージ・モード双方の視点からも高い評価を得られるプロダクトです。
カジュアルにデニムと合わせても、モード寄りのスラックスに羽織っても成立する懐の深さが魅力。
90年代ロエベならではのエッセンスを堪能できる、貴重なアーカイブピースとなっています。

■size(cm)
表記サイズ:48
肩幅51.5/身幅63/着丈77.5/袖丈63

■textile
Shell:Leather100%

■model
176cm

■condition
とても綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。

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