フランスが生んだ伝説的デザイナー、"Yves Saint Laurent(イヴ・サン=ローラン)"。1
961年に自身のメゾンを設立して以来、彼が生み出した数々の革新は、モードの歴史において今なお語り継がれています。
女性にパンツスーツを着せ、タキシードを日常に取り入れた「スモーキング」、さらにはサファリルックやピーコートを高級モードの文脈に持ち込むなど、既成概念を打ち破る提案を繰り返しました。彼のデザイン哲学は「自由」であり、「時代に縛られないエレガンス」。
その精神は、90年代に至るまで、そして今日に至っても揺らぐことなくブランドの根幹を支えています。

今回ご紹介するのは、同ブランド90年代のニットポロシャツです。
90年代という時代背景は、ラグジュアリーブランドがスポーツやカジュアルウェアの要素を積極的に取り入れ始めた重要な時期。
その流れの中で生まれた本作は、クラシックなポロシャツをベースにしながらも、メゾンのエスプリを随所に感じさせる仕上がりとなっています。

テキスタイルは、ウール50%とアクリル50%のブレンド。
ウール特有の保温性としなやかさに、アクリルの軽やかさと耐久性を融合させることで、デイリーに扱いやすく、それでいて上質なタッチを実現しています。
ウール100%にありがちな重みやデリケートさを軽減し、現代的なライフスタイルに即した快適さを備えている点が魅力です。
さらに、長年保管されてきたデッドストックならではの「未使用」の状態は、当時の空気感をそのまま纏うことができる希少性を物語っています。

デザインは極めてミニマル。
深みのあるブラックカラーに統一され、前立てには3つボタンを配置したクラシックなポロシャツ仕様。
襟元はシャープすぎず、柔らかな曲線を描き、上品かつ落ち着いた印象を与えます。裾と袖口にはリブ編みを採用し、シルエットを美しく保ちながらも快適な着用感を提供。
ニットならではの伸縮性が、身体の動きに自然に寄り添います。

また、この時代のサンローランは、いわゆる「モードの頂点」としての存在感を放ちながら、男性のワードローブにおいても洗練された日常着を提案していました。
その一端を担ったのが、こうしたニットポロのようなアイテムです。
ジャケットのインナーとしても、単体で着ても、スタイリングにクラシックな気品を与えてくれる万能な一着。
カジュアルにもドレスにも振れる柔軟性は、まさにサンローランならではのバランス感覚といえるでしょう。


時を経てもなお輝きを失わない、Yves Saint Laurent の90年代デザイン。
このニットポロシャツは、ファッションを愛する方にとって単なる衣服ではなく、「文化」を身にまとうことのできる逸品です。
日常に気品を与え、装う楽しさを思い出させてくれる、そんな存在感を放っています。

■size(cm)
表記サイズ:2
肩幅42.5/身幅52.5/着丈63.5/袖丈59

■textile
Shell:Wool50% Acrylic50%

■model

■condition
デッドストックです。
その他は画像をご確認下さいませ。

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