イタリアを代表するラグジュアリーブランド、"GUCCI(グッチ)"。

1921年にフィレンツェでグッチオ・グッチによって創業され、レザーグッズから始まった同社は、卓越したクラフツマンシップと、ヨーロッパの貴族やジェットセッターに愛されるスタイルを確立しました。
ホースビットやバンブーハンドルといったアイコンを生み出し、20世紀を通じてラグジュアリーの象徴として世界にその名を轟かせてきました。
現在に至るまで、伝統を重んじながらも時代ごとに革新を遂げ、ファッションの最前線で存在感を放ち続けています。

本作は、そんなGUCCIがスタッフユニフォームとして製作したドレスシャツです。
通常の市場に出回るコレクションアイテムとは異なり、「Not for sale」と明記されたラベルが付属し、ブランドの舞台裏を支えるスタッフたちにのみ配布された特別な一着。
いわばGUCCIの内側を象徴する「実用品」でありながら、その完成度はブランドの美学をしっかりと体現しています。

素材にはコットンを使用し、適度なハリ感と清潔感のある表情が魅力。
シンプルなホワイトのカラーリングは、ドレスシャツの基本に忠実でありながら、縫製の美しさや生地の質感によって際立つ存在感を放ちます。
ボタンにはGUCCIの刻印入りシェルボタンを採用し、ディテールへのこだわりが一目でわかる仕立て。
日常的なユニフォームでありながら、やはりGUCCIは細部を決して妥協しません。

シルエットにおいて特筆すべきは、ウエストの絞りが強すぎないバランス。
多くのラグジュアリーブランドのドレスシャツは、タイトで身体のラインを強調する設計がなされることが多い中、この一着はややリラックス感を残しています。
そのため、フォーマルな場面だけでなく、カジュアルなスタイルにも自然に馴染みやすい仕様。スタッフユニフォームという用途を反映した、動きやすさと実用性を兼ね備えた設計だといえるでしょう。

全体として、本作はGUCCIの裏側を象徴するプロダクトでありながら、ブランドが誇るクラフツマンシップを日常的なシャツという形で体感できる貴重な存在です。
華美な装飾を持たないからこそ、シルエットや縫製、素材の良さが際立ち、シンプルなスタイルを愛する方にこそ響く一枚といえるでしょう。
ラグジュアリーブランドの「顔」としてのアイコンではなく、「縁の下の力持ち」としてのGUCCIを感じられるユニフォームシャツ。
希少性と実用性、そして洗練されたミニマリズムが同居する、コレクションにも日常使いにも相応しい一着です。

■size(cm)
表記サイズ:39, 15 1/2
肩幅44/身幅56.5/着丈77.5/袖丈70.5

■textile
Shell:Cotton100%

■model

■condition
とても綺麗な状態です。
その他は画像をご確認下さいませ。

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