SOLD OUT
1921年、イタリア・フィレンツェで創業した"GUCCI(グッチ)"は、クラフツマンシップとエレガンスを軸に、長きにわたってラグジュアリーファッションの王道を歩んできました。
しかし90年代初頭、ブランドは低迷期を迎えます。
そこに現れたのが、若きアメリカ人デザイナー、トム・フォード氏。
1994年にグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任すると、彼はセクシャリティと洗練を大胆に融合させたデザインで、一気にブランドの再生を成し遂げます。
艶やかでセンシュアル、そしてどこかクラシカル。
フォードの手によるグッチは、それまでの“伝統”にスパイスを効かせ、ファッションを挑発的なアートへと昇華させていきました。
本品は、そんなトム・フォード前期に作成されたトレンチジャケット。
マスキュリンな意匠と構築には、トム・フォード氏らしい洗練と挑発が宿っています。
彼のデザイン性は豪華絢爛な印象こそ専攻してしまいがちですが、それらは表層を捉えているに過ぎず、インテリア・アーキテクチャを専攻した彼らしい構築的な造形には、いつ何時も感嘆の声を漏らしてしまいます。
トレンチコートをベースにしたギミックの効いたデザインは権威的で非常に力強く、首元のチンストラップに始まり、エポレット、ベンチレーションにダブルブレストの仕様と溢れんばかりのギミックを搭載。
そんなデザインに潜む彼の構築的な意匠。
違和感を覚えたのはダブルジップの仕様でした。
防風性を高めるにしてもシングルジップでも問題はないはず。
しかしながら、用いられたのは厚みのあるriri社製ダブルジップ。
フロントフラップを折り返し、逆サイドのボタンにつけたとき、その疑問は解消されました。
詰まるところ、このジャケットのフロントは、ダブルブレスト・ダブルジップアップの2WAY仕様であったのです。
衝撃的であり、ある意味合点もいくこれらの仕様。
トム/フォード氏のトレンチコートの再解釈の中で、緻密に計算されて弾き出された結論。
ラグジュアリーメゾンで、大胆な意匠を尽くした彼に、是非とも惜しみない拍手を届けたい。
そう思わずにはいられません。
このジャケットには、着る人を背筋から変える力があります。
「官能的でありながら、決して乱れない。」
そんな、矛盾するようでいて共存可能な価値観を形にできるのは、トム・フォード氏のようなデザイナーだけ。
そして、その哲学を受け継ぐ一着を手にすることは、単なるファッションを超えた時間と思想の継承にほかなりません。
静かなる緊張感と、美しい反抗心を身に纏う。
このジャケットは、着る人の"意思"と"余白"を映し出します。
■size(cm)
表記サイズ:46
裄丈89/身幅51/着丈61
■textile
Shell:Cotton100%
■model
176cm
■condition
目立った傷等無くグッドコンディションです。
その他は画像をご確認下さいませ。
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